
■仕事のブランクについて
一般的に仕事にブランクがあると復帰するのは難しいと言われています。
それは過去と現在で必要としているスキルが違ったりするからなのですが、看護師にはそれは余り関係ありません。
人手不足の看護師では、例えブランクがあっても復職は難しくはありません。
ブランク上で気になるのは当時のスキルが使えるのかどうかや、人間関係でしょう。
人間関係については後述しますが、スキルに関してはブランクから何年経っているのかで、分かったりします。
医療の世界では一般的にブランクがあってもスキルが活かせるのは3年以内と言われています。
ですのでブランクが3年以内の方ならば大きく不安になる必要はありません。
ただ、ブランク10年以上の方は昔のスキルは粗使えません。もう一度勉強の必要があります。
それでも、医療の進歩は昔のスキルが進化したものです。過去のスキルが全く使えないということではありません。
どんな仕事でもより使いやすく、より効果的になっていくものです。
■ブランクがあるとき、最初にしておきたいこと
ブランクがあるとき、最初にしておきたいのが、「自分は何ができて、何ができないか」を精査することです。
他の仕事・業種でも同じことをしますが、看護師でも大事なことです。
一般的に「能力の棚卸し」と言ったりしています。
この棚卸しでまずは自分を見つめなおしてください。
例えば、注射実技はできるのか、検査記録の付け方、専門用語を覚えているのかどうか等など・・。
ブランクがあるから出来ないではなく、具体的に列挙していくことが大事です。
■研修会・講習会でリハビリ。
ブランクがあってスキルや知識に不安がある方は、是非行って欲しいのが研修会です。
研修会という名前ではなく、復職支援研修などで用意されていることも多いです。
この講習会は、ナースセンターで開かれているものや、病院側で開かれているものがあります。
病院の研修会に行くと、そこに就職しないといけないの?と不安になるかもしれませんが、そんなことはありません。
この研修会、基本的に無料ですが、万が一のための研修保険代だけは掛かります。
■分からないままではダメ!勉強の仕方!
研修会で最新医療の講義や、採血等の演習、病棟実習は受けられます。
それ以外のことは、やはり勉強しないといけません。
1年目の新人看護師ならいざしらず、ブランクがあるとはいえ経験がある看護師です。(と見られます。)
4月入職ならば、ブランク明け看護師でもプリセプターが付くことがありますが、それ以外だと自分だけで乗り切らないと
いけない時があります。そのときに「分からない!」では済まされないですよね。そんなことにならないためにも勉強をしましょう。
前述の棚卸しで「できること、できないこと」を出したなら何を勉強しないといけないのかは一目瞭然です。
当然、できないことを勉強するんですよ。
出来ないことを出来ることにするだけで自分に漂っている不安も払拭できるものです。
■できるだけしておきたいパソコン練習
ブランクが短い方は既に使っていたりもする院内パソコン。ブランクが10年とかになると現役時には使っていなかったかもしれません。
現在、各医療施設では電子カルテの導入が広がっています。政府の構想では既に導入が完了している時期ですが、まだまだです。
それでもこの数年で電子カルテを導入した医療施設が増えているのは事実ですし、求人要件で「電子カルテを使用できる者」と明記された病院が出ているのも事実です。
電子カルテ、名前だけは難しそうな感じですが、実際は表計算ソフト(Excel)や年賀状作成ソフトの様なものです。
スマートフォンを扱える人ならば苦にすることもありませんので、怖がらずに触ってみて下さい。
■就職先は自分で探さずに・・・。
ブランク明けでも可と明示している医療施設は多いですが、実際にフォローしてくれるのかといえばNoな施設があるのも事実です。
ただ、どの施設がダメなのかなんて見た目からは分かりませんし、間違えて入職してしまって後悔する方も多くいます。
人物関係も離職率などから分かりますが、それも公表されていることは稀です。
そうならないために、就職先は看護師向けの転職サイトを使いましょう。
専門の転職サイトならば、ブランク明けの方に合う求人を見つけてくれますよ!
看護師の求人転職は医療Worker