
1月8日(月)は20歳を迎えた新成人の門出の日です。
地域によっては時期が前後するところもありますが、全国各地で成人式が開催される日でもあります。
女性は華やかな振袖を着て、男性は袴やスーツで参加するのが一般的です。
しかし、長期入院している患者さんは、当日その場へ足を運ぶことができませんよね。
今回は、そんな患者さんに「看護師としてできることは何か」を考えてみました。
院内成人式を行う病院の場合
最近では、成人式を迎える入院患者さんを対象に”院内成人式”を行う病院が増えてきています。
担当医や看護師、家族からのメッセージだけでなく、あらかじめ患者さんが学生時代に関わった教師の方からお祝いの言葉をいただいておいて、当日読み上げるなど本格的に式を進行していきます。
スタッフ数名から出し物を披露しているところもあるようです。
いくつか例を挙げてみましたのでご覧ください。
0歳からの生い立ちムービーを上映
新成人の患者さんが1~2人と少人数であれば、それぞれのご両親に協力いただいて小さい頃からの写真を集めたスライドショーはいかがでしょうか。
患者さんが好きな音楽に合わせて写真を流せば、楽しみながら自身の成長を感じてもらうことができるでしょう。
DVDに保存してプレゼントすれば手元にも残るのでおすすめです。
院内のスタッフからお祝いメッセージを集めたムービーを上映
院内成人式を行うといっても、全スタッフが参列できるわけではありません。
当日、別の患者さんへ対応しなければならず、直接お祝いの言葉をかけることができない看護師や医師もいるでしょう。
しかし、あらかじめスマートフォンでメッセージ動画を撮影しておき、ムービーとして編集したものを上映すれば、普段関わるスタッフ全員からお祝いすることができます。
人生の応援ソングをプレゼント
スタッフ数名から歌のプレゼントも素敵ですよね。
20歳を祝う場なので、人生の応援ソングとなる曲を選びましょう。
歌いやすく、耳なじみの良い曲を3曲載せておきますので参考にしてみてくださいね。
かりゆし58『アンマー』
大人になって初めてわかる”母親の偉大さ”について書かれた曲です。サビは思いっきり声を出して、感情をのせて歌いましょう。
アンジェラ・アキ『手紙~拝啓 十五の君へ~』
15歳の自分から手紙が届いたことをテーマに書かれた曲で、今生きる大切さを感じさせてくれる曲です。患者さんだけでなく、院内成人式に参列されている患者さんのご両親の心にも響くおすすめの一曲です。
きゃりーぱみゅぱみゅ『ふりそでーしょん』
院内成人式を盛り上げたいならこの曲が最適です。
歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが自身の20歳の誕生日を迎えるときに書かれた曲で、軽快なリズムだけでなく歌詞も成人式にマッチしていておすすめです。
院内成人式を行わない病院の場合
院内成人式を行う病院が増えてきているとお伝えしましたが、病院の規模や環境によっては実施できないところがあるのも事実です。
院内成人式を行わない病院であっても、患者さんのためにできることはたくさんあります。
こちらも例を挙げてみましたのでご覧ください。
スタッフから患者さんへ寄せ書きをプレゼント
普段関わる看護師、医師から寄せ書きを集めてプレゼントするというアイデアもあります。
手書きのメッセージをもらうことは、何歳になっても嬉しいものです。
お祝いの言葉と一緒に、病状回復に向けての応援メッセージを添えれば、患者さんにとって治療の励みになるでしょう。
綺麗に着飾って記念撮影
入院生活では、おしゃれと無縁になりがちです。
女性なら振袖を着たかったと思う人もいるでしょう。入院中に着付けまでは難しくても、ヘアアクセサリーを付けたり、可能な人にはメイクをしてあげるなど、いつもと違う特別なことをして写真に残すことで”成人式の日”が大切な思い出になります。
男性の場合は、シャツに着替えてネクタイを締めるだけでも十分雰囲気を味わうことができるでしょう。
成人式は人生の節目
20歳という人生の節目を迎える患者さんに「看護師として何ができるのか」という視点でお話してきましたが、いかがでしたか?
”入院中”という点では、できることに制限があるのかもしれませんが「相手が喜んでくれることは何か」を考えて行動することが何より大切なのではないでしょうか。
今回ご紹介した内容を参考に、患者さんにとって思い出に残る成人式にしてあげてくださいね!