看護師長にお歳暮は贈る?患者からお歳暮をもらったらどうすべき!?

「そういえば・・・看護師長やドクターにお歳暮って贈るべき!?」

慌ただしすぎて、お歳暮の”お”の字すら頭になく過ぎた新人時代の年の暮れ。
看護師として2、3年目を迎え、何気なくデパートのお歳暮コーナーを通った瞬間、ふっと冒頭の思いが頭を駆け巡ったのではないでしょうか。

お歳暮と言えば、1年の締めくくりとしてお世話になった方々に日頃の感謝を伝える古くからの習慣。
とはいえ・・・年賀状さえも廃れてきつつある昨今、若い看護師さんはお歳暮を贈っているのでしょうか?

そこで今回は、気になる看護師のお歳暮事情について調べてみました。

実際、看護師は上司にお歳暮を贈っているのか?

気になるみんなのお歳暮事情。
若手看護師が上司である看護師長やドクターにお歳暮を贈っているのかどうか調べてみると・・・。

ほとんどの看護師はお歳暮を贈っていない事が分かりました!!
「お歳暮贈っていない!!」と青くなっていた看護師さんは、ほっと胸を撫で下ろしたことでしょう。
なかには、毎年欠かさずお歳暮を贈る風習がある職場もあるようですが、そのような職場はかなりの少数派のようです。

「とはいえ、実はみんなこっそり贈っているんじゃ・・・」

そんな疑心暗鬼な看護師さんは、自分たちの職場ではお歳暮をどうしているのか実際に聞いてみるのがベストです!
ちなみに世間のお歳暮事情はと言うと、博報堂によるお歳暮に関するアンケート調査では、全体の32.2%の方がお歳暮を贈っているという事でした。これは、調査以来過去最低のパーセンテージなんだとか。

お歳暮を贈る年代別の割合を見てみると、60代の方が最も多く、次いで50代40代となっており、20代ではたったの5%ほどに。

看護師社会は、企業のような一般社会とはちょっと違っていますので、看護師長やドクターにお歳暮を贈るという20代の看護師は、このパーセンテージよりもかなり少ないのではないでしょうか。
ひとまず、看護師社会においては看護師長やドクターにお歳暮を贈らなくてもなんら非常識ではなく、むしろ贈らないのが一般的という事がわかりました。

患者さんからお歳暮をもらったらどうすべき?

職員間でのお歳暮の風習がほとんどない看護師業界。
しかし、患者さんからお歳暮をもらうケースはちらほらあるようです。

就業規則で「患者さんからの贈答品は受け取ってはダメ」となっている病院がほとんどですが、もし患者さんからお歳暮をもらった場合はどうすべきなのでしょうか?
まず差し出された際には「受け取ってはいけない規則なので・・・」ときちんとお伝えしなければいけません。

それでも受け取ってしまった場合は、すぐ看護師長に報告し、指示を仰ぎます。
その後、どう対応すべきかは病院によって異なります。
「受け取った以上はお礼状を書く」という病院や、「自宅までお歳暮を返しに行く」という病院まで様々。
せっかくのご厚意ですが、規則は規則。
医療社会は贈答品に関してかなり厳しいのです。

国公立病院のような公的機関で働く看護師はさらに注意が必要です。

贈答品は絶対に受け取ったらいけません
もし受け取ってしまった場合は・・・

(収賄、受託収賄及び事前収賄)

刑法第197条

公務員が、その職務に関し、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、5年以下の懲役に処する。この場合において、請託を受けたときは、7年以下の懲役に処する。

公務員になろうとする者が、その担当すべき職務に関し、請託を受けて、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、公務員となった場合において、5年以下の懲役に処する。

刑法第197条にひっかかる恐れがありますので、頑なにお断りすべきです。

おそろしや。

お礼状は受け取っても良いそうなので、お礼状だけ有り難く頂いていきましょう。

まとめ

看護師のお歳暮事情についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今やお歳暮を贈っているのは中高年がほとんどで、若者のほとんどはお歳暮を贈らないというご時世に。

お歳暮は贈らなくても、一年の締めくくりとして、いつもお世話になっている先輩看護師や看護師長、ドクターに感謝の言葉を伝えてみるのも良いかもしれません。

 

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