
新人看護師さん、敬語の使い方は合っていますか? 患者さんに対して砕けた言葉づかいになっていませんか?
先輩看護師やドクター、患者さんなど、幅広い方達とやり取りを行うなかで大切になってくる敬語の使い方。一歩間違えると「私はあんたの友達じゃないのよ!!」なんて言われかねません。そうなる前に、新人看護師が間違いやすい敬語をマスターしておきましょう!
「私は大丈夫~!」という看護師さんもいくつ正解できるかぜひ挑戦してみてください★
間違えやすい敬語 チェック問題
敬語の誤った使い方はどれ?7個あります
<新人看護師>「先輩、ご苦労様です。△△の件、教えてほしいんですが、今お時間ありますか?」
<先輩看護師>「ちょっと今手が離せないから、30分後でもいい?」
<新人看護師>「了解です!ではまた30分後に改めます。」
ー30分後ー
<新人看護師>「先輩!△△について、××の場合どうしたら良いですか?」
<先輩看護師>「これはね、●●したら良いのよ」
<新人看護師>「なるほどですね!ありがとうございます!大変参考になります♪」
≪正解は・・・≫
<新人看護師>「先輩、ご苦労様です。△△の件、教えてほしいんですが、今お時間ありますか?」
⇒「先輩、お疲れ様です。△△の件について教えていただきたいのですが、今お時間宜しいでしょうか」
<先輩看護師>「ちょっと今手が離せないから、30分後でもいい?」
<新人看護師>「了解です!ではまた30分後に改めます。」
⇒「かしこまりました。では30分後に改めます。」
ー30分後ー
<新人看護師>「先輩!△△について、××の場合どうしたら良いですか?」
⇒「先輩!△△にいて、××の場合、どうしたら宜しいでしょうか?」
<先輩看護師>「これはね、●●したら良いのよ」
<新人看護師>「なるほどですね!ありがとうございます!大変参考になります♪」
⇒「なるほど、そうですね!ありがとうございます!大変勉強になります♪」
あなたの美人度は?
【6問~全問正解】素晴らしい!あなたは敬語美人です!
【3~5問正解】フツーです。
【0~2問】・・・。今すぐ敬語について学んだほうが良いでしょう。
正解が少なかった方も大丈夫!下の解説をしっかり読んで学びましょう!!
【解説】
×「ご苦労様です」⇒○「お疲れ様です」
「ご苦労様」は通常、目上の人が目下の人に対して使う言葉です。 院内で同僚や先輩看護師、スタッフとすれ違う際は「お疲れ様です」と会釈するのが一般的です。
×「教えてほしい」⇒○「教えていただきたい」
看護師長やドクターに教えを乞う場合は「ご指導いただきたい」のほうが良いでしょう。
×「お時間ありますか」⇒○「お時間宜しいでしょうか」
相手に時間をもらうときは「ある」ではなく「宜しいですか」という姿勢のほうが好印象です。
×「了解です」 ⇒ ○「かしこまりました」
「了解です」という言葉はよく使いがちですが、これは敬語としてふさわしくありません。
どこがふさわしくないのかというと、「了解+です」という点。これだけでは相手に失礼になりますので、了解を使うのであれば「了解いたしました」が良いでしょう。
「承知いたしました」は堅すぎる印象がありますので、ドクターとの会話などシーン毎に使い分けても良いかもしれません。
×「どうしたら良いですか」⇒○「どうしたら宜しいでしょうか」
動作を確認する際の敬語表現としては「~でしょうか」が正解です。 新人時代は分からない事だらけ。先輩にどうしたらいいか聞かないといけないケースは多々出てきますので覚えておきましょう!
×「なるほどですね」⇒○「なるほど、そうですね」
口癖になっている方はいませんか?もう少し改まった言い方だと「おっしゃる通りです」というのもあります。
×「参考になります」⇒○「勉強になります」
「参考」という言葉は、「自分の考えの足しにすること」という意味があります。また、相手を評価するという意味にも繋がりますので、目上の人に対しては「勉強になります」がふさわしいでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
新人看護師さんの場合、これまで敬語に触れる機会はそんなに無かったかと思います。
「なんだか固いなぁ・・・」そう感じた方もいるかもしれません。
でも多少固いぐらいで良いんです。
職場の様子を見ながら徐々に言葉が砕けていく分には問題ありませんが、最初っから砕けすぎたがゆえに「何この子・・・」と思われてしまった場合、 そのイメージを払拭していくのは大変です。
病院では患者さんからドクターまで、幅広い方達とやり取りを行います。
敬語は相手に敬意を払う言葉遣いであり、マナーの基本!
先輩看護師や看護師長から「あの新人、やるわね」と思われるよう、これを機に基本の敬語を学んでみてはいかがでしょうか。