
あっ!? (廊下で転けそうになる)
■昼寝の効用
昼寝というと皆さん何を想像しますか?
・保育園や幼稚園で昼寝している子ども
・学校の授業中に寝ている学生
・大人がしていると恥ずかしい
色々な見方はありますが、子ども以外が寝ていると恥ずかしい。
と思ってしまうことが多いかもしれません。
でも、それは日本だけの話です。
アメリカのマイクロソフトやApple、NASAでは昼寝をしていると聞いたらどう思いますか?
アメリカだからという意味ではありません。
昼寝の効用については、全世界で研究されているとても大事なことなのです。
効果1:睡眠不足の解消
一般的な成人の場合、必要な睡眠時間は毎日7~9時間。
アメリカ疾病管理予防センターが調べたデータでは平均6時間以下しか取れていないことが判明しています。
日本は更に少ないと言われています。
それを解消するのが昼寝
効果2:栄養不足からくるエネルギー不足
食事というものは、出来る限り毎食バランスを取った食生活が求められます。
ただ、昼食でそれをできている人は少ないのではないでしょうか。
炭水化物や糖分が多いと血糖値が下がり、昼以降に疲労が出てきてしまいます。
その疲労を少しでも抑えるのが昼寝
効果3:学習効果を高める
カルフォルニア大学の研究によると、新しく物事を覚える前に十分な休息を取っていると
学習効果が高まったという研究結果が出ています。
ただ、カルフォルニア大学の結果では睡眠時間を1時間有することになっているので
取り入れるのは容易ではありません。
効果4:記憶力を強化する
効果3と似ていますが、こちらはハーバード大学の研究で明らかになっています。
この研究では、僅か数分でも記憶力に作用があると結果されています。
効果5:能力の向上
NASAの研究によると、仕事中に26分間の昼寝をすることで、パフォーマンス力で34%、
注意力で54%の向上が認められるそうです。
効果6:健康に良い
効果1と被りますが、健康によいという論文は世界中に溢れています。
欧米で発表された論文では、30分の昼寝を週3回以上すると、心臓疾患のリスクが40%弱低下するそうです。
また、ストレス軽減にも効果があり、各種成人病のリスクも減っています。
■昼寝の仕方
昼寝の方法なんて寝るだけではあるのですが、
要領よく昼寝することで、各種効果も効率よく手に入ります。
1.昼寝時間の管理
レム睡眠、ノンレム睡眠って言葉は聞いたことがあると思います。
これは夜の通常睡眠の状態を表しているのですが、昼寝ではこの状態になっては行けません。
この深い睡眠状態まで行ってしまうと、スッキリするどころか、ボーってしてしまいます。
昼寝では睡眠の深い状態に入る前の20分程度にしましょう。
時間が長く取れる場合は、睡眠サイクルが1周する90分の昼寝をオススメします。
夜勤中に仮眠を2時間頂くことも多い看護師さんも、仮眠を120分ではなく90分にすることで、
起きた時の気怠さを抑えられます。
2.寝る場所の確保
明るくても寝ることはできますが、睡眠効果を下げることが論文で発表されています。
可能であれば、暗い寝る場所の確保をすべきですが、難しい場合はアイマスクをして昼寝をしましょう。
3.カフェインとの合わせ技
カフェインの持つ覚醒効果を昼寝と合わせることでリフレッシュ感を高めることができます。
昼寝をする直前にコーヒーを飲むと、昼寝から起きるころにカフェインの効果も出始めます。
これをカフェインナップと呼んでいます。
4.起きる時は目覚まし時計
20分程度の昼寝ですが、起きる時間を管理しないと悪影響がでてしまいます。
時間の管理と昼寝の管理のために目覚まし時計は準備しましょう。