欲しいのは子供との時間。しない家事で年間599時間を作る看護師の時短術

働くママさんナースの最大の悩み、それは「育児・家事と仕事の両立」ではないでしょうか。

子供を保育園に迎えに行き、家に帰り着くのが18時半~19時ぐらいとして、21時に子供を寝かしつけたいと考えたら実質2時間。この2時間の間で夕飯の準備から寝かしつけまで済ませないといけないママは「1分1秒だって無駄にしたくない」そんな状態です。

そんなママをよそ目に、子供は構ってほしさにいたずらをしてみたり、ワガママを言ってみたり・・・。

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子供に構ってあげられない事、自分の置かれた環境、逃れられない現実にイライライラ。

「ああ、こんな時、全てをほっぽり出して子供とゆっくり向き合えたら・・・」
世の働くママさん、本当に本当にお疲れ様です。
全部一生懸命頑張らなくて良いんです。

時間は限られています。その中で子供との時間をどうつくり出すのか。
「しなくても良い家事はしない!!」
この割り切りが働くママにとって必要だと思います。
そこで、しない家事で子供との時間をつくり出す、いくつかの方法をご紹介します。

①夕飯の買い出しをしない

著作者:USDAgov

小さい子供を連れてスーパーに行くと、お菓子売り場で駄々をこねたり一苦労。一人で行くより時間も労力も倍かかりますよね。

そこで、食材は自分で買いに行かず自宅に届けてもらうようにしましょう。これだけで1日30分、買い物に費やしていた時間を子供との時間に充てることができます。

では、自宅まで届けてもらう方法をいくつかご紹介します。

【生協で食材を宅配】

ネットもしくは専用用紙で欲しい食材を注文⇒週1回自宅まで配達してくれます。不在時は鍵付きの専用ボックスに入れて自宅前に置いてくれるので、帰ってすぐ夕食の準備に取り掛かれます。

【ネットスーパーを利用する】

イオン、イトーヨーカドーが有名です。魅力は最短4時間~で手元に届く配達の早さと約3万点という取扱い品目の多さです。さらにイトーヨーカドーでは、三枚おろしなど魚の下処理を無料でやってくれますので、これも時短ポイントです。

【宅食サービスを利用する】

半調理の食材を届けてくれるので、買い物は勿論のこと食材の下ごしらえが不要。詳細は次章の「献立を考えない」でご紹介します。

②献立を考えない

半調理済みの食材宅配サービスを利用すれば、献立を考える必要はありません。買い出しに行く必要も、食材をカットする必要さえもありません。

これまで夕飯の買い物に30分、下準備~調理まで30分~1時間かかっていたとすれば、約1時間~1時間半もの時間をつくり出す事ができます。

【食材宅配サービス】

食材宅配サービスの老舗といえば「ヨシケイ」。栄養士が考えた栄養バランスの良い献立が魅力です。大人のご飯から取り分けられる離乳食レシピ付きのコースや、湯せんや電子レンジを使い約15分で調理可能なクイックコースなど、バリエーション豊富なコースはどんな家族構成にも対応可能。お届け食材の産地をネットで確認できるのも嬉しいポイントです。

③食器を洗わない

「賃貸だから食洗機を持ってない」そんな方は食洗機の購入をオススメします。食器を軽く水洗いし食洗機に入れてボタンを押すだけ。これだけで20分は時間短縮できるのではないでしょうか。1~3人用の小さいサイズのものであれば3万円台から、大きいサイズのものでも5万円台~と決して安くはありませんが、1ヶ月で元が取れるのではという働きぶりです。

④洗濯物を干さない

これは少々値が張ります。全自動洗濯乾燥機を購入するという方法です。

「しわしわになるんじゃない?」

「洗濯~乾燥まで5・6時間かかるんじゃない?」

と思う方もいるかもしれません。しかし最近の洗濯機はアイロン効果があるものや、洗濯~乾燥終了まで100分ほどしかかからないものまで出てきています。
干さない事でPM2.5 や花粉の付着を防げますし、干す手間・アイロンをかける手間を省けるとなると1日あたり20分の時間短縮になるのではないでしょうか。“洗濯機を回したはいいが、子供と寝落ちして干すのを忘れてもう一回洗濯” なんて事も防げます。

⑤洗濯物を畳まない

乾いた衣類は畳まず、ハンガーにかけて収納するという方法です。下着・靴下は畳まず重ねて収納し、タオルは2つ折りで干した状態のままこちらも重ねて収納します。タオルなんて体を拭くのが目的なので、わざわざ綺麗に畳む必要はありません。

洗濯物を畳まないだけで20分は短縮できます。

衣類を乾燥機にかけない場合は、ハンガーにかけて干す事で、乾いたらそのままクローゼットにかけるだけ

一気に家事が楽になり、しわもつきません。また、ハンガーにかけて収納する事でコーディネートを考える際に服が選びやすくなりますし、どれが本当に必要な服なのかを見直すいいきっかけにもなります。

筆者の場合、一室を家族全員のクロークルームにしており、その部屋の日当たりが良い部分に室内干し⇒乾いたらそのまま収納という導線にしています。かなり楽です。

⑥掃除機をかけない

これまた少々値が張りますが、日々の掃除はロボット掃除機に任せましょう。小さい子供は食べカスを床にボロボロ落としませんか?疲れて家に帰ってきて床にゴミが落ちてると気分がげんなり。かといって毎日ちょこちょこ掃除機をかけるのは大変。

でも、ロボット掃除機を使えば、毎日床が綺麗な状態に!
綺麗な部屋は不思議と気分が爽快になります。

もちろんロボット掃除機だけでは掃除が難しいところも出てきますので、そういった部分は休日に掃除機をかけるという必要はあるでしょう。それでも1日10分掃除にかけていた時間を子供に費やす事ができます。月にして300分、365日だと3650分、およそ60時間もの時間創出につながります。

年間599時間

では、①~⑥の方法を取り入れた場合どのくらいの時間をつくり出せるのか。

計算してみましょう。

<①夕飯の買い出しをしない> 3日に1回夕飯の買い出しをしていると仮定:121日 × 30分の短縮=3630分の創出
<②献立を考えない> 勤務日数225日と仮定 × 30分の短縮=6750分
<③食器を洗わない> 365日 × 20分の短縮=7300分
<④洗濯物を干さない> 365日 × 20分の短縮=7300分
<⑤洗濯物を畳まない> 365日 × 20分の短縮=7300分
<⑥掃除機をかけない> 365日 × 10分の短縮=3650分
計35930分=598.83時間

単純計算で年間約599時間。

1日にしたらおおよそ1時間半、子供と触れ合う時間に充てられます。

一緒に遊んだり、絵本を何冊も読んであげられたり、一緒にお勉強もできます。
手に入るのは子供との時間だけではありません。

時間に追われないゆとりある暮らし気持ちの余裕です。
この4月から職場復帰をするママさんナースも、現在育児との両立に奮闘しているナースもぜひ参考にしてみて下さいね。

 

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