そうだ、田舎で暮らそう。~都会ナースが田舎暮らしするためのいろは帖~

都会で働くことに疲れた看護師さんへ

通勤ラッシュにもまれながら出勤。
よく分からない見栄とプライドでトレンドを追いかけたり高級品を必死になって身につける。
そんな都会暮らしはもう…

そんな看護師さん、思い切って田舎暮らし始めてみませんか?
でも、地方の医療機関って何がどう違うの?
今までのキャリアをちゃんと活かせるの?
そもそも、地方の雰囲気にちゃんと馴染めるか不安…

職場環境だけでなく住環境を変えるということは、多少なりともリスクがつきものです。
そんな看護師さんの悩みを少しでも解消できるコラムになったら幸いです。

地方病院のメリット・デメリットって?

地方の病院で働くことによってどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
詳しく見てみましょう!

メリット

◎看護師としての幅広い経験を積むことができる

都市部の病院と違ってスタッフの配置人数が少ない傾向にある地方病院。
となると、当然一人の業務の濃度にも違いが出てきます。
都市部の病院には専門医療に特化した診療科が設置されていたりしますが、地方の病院は大まかな分類のみで構成されているところがほとんど。
様々な疾患をもった患者さんが来院されるので、幅広い対応が求められることになります。

◎勤続年数が長い傾向にある

都市部には病院が豊富にあるため転職を繰り返す看護師さんが多いのに対して、地方の看護師さんは病院も限られていることから長く勤続する傾向にあるようです。

◎結婚・出産後のママさんナースに優しい

都市部では待機児童の問題が深刻で、お子さんの預け先を確保するのも一苦労。
地方なら、勤務先の最寄りの保育園や院内保育所を高い確率で確保できます。

デメリット

◎給与設定が低い

基本給に差があることに加えて、夜勤手当を筆頭に各種手当の額が大きく違うようです。
都市部の病院の方が患者数も多く、業務量に見合った手当が支払われていることは事実。
更に賞与面でも、地方では各月に分散して支払われる代わりに賞与が出ないというケースもあるようです。

◎最新医療から遠ざかる

地方での医療にはやはり限界があります。
先進の医療設備が整っていない、専門分野の医師が常駐していないという理由から、患者さんの転院を進めることもしばしば。
各種研修会や勉強会へ行きたいと思っても、地方開催は少なくどうしても都市部に遠征しなければならないことも。

◎言葉や風習の壁

まず方言に慣れなければいけません。
上司や看護師長、医師の言葉が聞き取れないというところからスタートします。
その土地の風習や習わしを重んじる病院であれば、郷に入れば郷に従えというようにちゃんと馴染むことも必要。

田舎暮らしのメリット・デメリットって?

ここでは、実際に地方で生活する上でのメリット・デメリットをご紹介したいと思います☆

メリット

◎人との繋がりが深くなる

ご近所さんと物々交換、困ったときはお互い様精神で助け合う、といった人と密な付き合いができるのが地方のいいところ。
一緒に食事をしたりお酒を飲んだりする機会が自然と増えますよ☆
都会で孤独や寂しさを感じていた看護師さんは、人の温かさを実感できることでしょう。

◎自給自足も夢じゃない!?

家庭栽培という域を越えて、自分で食べるものは自分で作る「自給自足」が実現できるかもしれません。
今まで縁がなかった土のことや肥料に関する本を買ってみたり、新しい世界が広がるかもしれません(笑)

◎サバイバル力がアップする

小さな虫を見ただけできゃー!と絶叫していた都会暮らし。
そんなことでは田舎暮らしはやっていけません!
また、便利なコンビニやスーパーも近くにない場合、自力でなんとかするしかない時も多々あります。
心身ともに逞しくなり、生き抜く力を身につけることができるはずです。

デメリット

◎マイカーは必須!

交通機関が整っていない場所も多い田舎では、何をするにもマイカーが必須になってきます。
通勤ラッシュからは解放されますが、免許と車はしっかり準備しておきましょう!

◎人との距離が近すぎる…

密に関わることができる、の裏返しです。人間関係が上手く築ければいいのですが、苦手な人やちょっとトラブルになってしまうとたちまち噂は広がります。
道端で話している内容の9割はご近所さんの悪口かも…。

◎不便さゆえに動かなくなる

買い物しようと思っても最寄りのショッピングエリアまでは片道2時間…
そこまでして行くのは嫌…と家から出るのが億劫になることも多いようです。
都会暮らしの時は月イチで通っていた美容院も、気づけば半年間放置…なんてことにもなりかねない!

田舎暮らしするための心得4ヶ条

その1.移住の地を決めるのはその土地に暮らす人との“ご縁”

田舎暮らしといっても国内には至るところに魅力的な場所があります。
一体何を基準に場所を決めたらいいの?

移住の地を決めかねている看護師さんには、その土地の人々とのご縁を大切にしてもらいたいです。
気になる場所が見つかったら、弾丸旅行でもいいので一度訪れてみてください。
そしてその土地で長く暮らす人たちと積極的にコミュニケーションをとってみてください。
実際に都市部から移住して来た方への対応なども、会話の中からわかるかもしれません。
そしてフィーリングや相性を感覚的に感じてみてください。

その2.田舎暮らしに都会の生活を持ち込んではいけない

休みの日は毎週明け方近くまで飲み歩く、そんな生活を送っていた看護師さんも田舎暮らしではそうはいきません。
そもそも飲むお店の数が少ないことに加えて、地方勤務は多少なりとも収入が少なくなることが考えられます。
今までと同じように生活していたら破産!なんてことになってしまうかも…

しかし、収入が少なくなったから生活が不自由になると考えるのはちょっと違います。
「収入をいかに増やすか」よりも「今ある収入の中でいかに幸せな生活を送ることができるか」を考えた方が、生活はもっと楽しくなると思いませんか?
仕事はもちろんのこと、都会暮らしの固定観念を捨てることが大切☆

その3.都会での生活基準を変えるのは想像以上に難しいと心得よ!

家の周りにコンビニすらない…そんなこともザラにあるのが田舎暮らしです。
ちょっと息抜きにスタバでコーヒーでも…
あなたが思う以上にスタバはいたるところにありません(笑)

そんな「ないない」生活に最初はストレスが溜まるかもしれませんが、諦めることができれば楽になれます。
「これくらいあるだろう」と思うのではなく、「これはないかもしれない」と前もって心構えしておくことが大切です。

その4.移住者向けのお得なサービスや助成は調べておくべし!

地方の過疎化、若者の減少が深刻化する今、各自治体では移住者向けの嬉しいサービスが充実しています☆
例えばある地域では、土地の無償分譲を行っています。
こういった制度を利用すれば、夢のマイホームがお得に建てられるかもしれません!

まとめ

いかがでしたか?

都会暮らしでは経験できないようなことができるのが田舎暮らし。
移住の壁が厚いという方は、まずは旅行・ウィークリーステイから始めてみてもいいかもしれませんよ☆

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