■そもそも認定看護師って何?
認定看護師(Certified Nurse)とは
日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者です。
認定看護師は、特定の看護分野において、「実践、指導、相談」3つの役割が求められています。
実践:個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。
指導:看護実践を通して看護職に対し指導を行う。
相談:看護職に対しコンサルテーションを行う。
要は、色々な医療分野の中で特定分野に特化したプロフェッショナルな看護師の資格です。
2015年時点で1万5千人を越える方が認定看護師の資格を取得しています。
看護業務に携わっている人口が150万人ですので、100人に1人は取得していることになります。
■認定看護師になるには?
100人に1人は取得しているのだから、簡単でしょ?
みたいなことは思わないでくださいね。
認定看護師資格を得るには、
・看護師免許を持っていること(日本の)。
・看護師の実務経験が5年以上あること。
・そのうち通算3年以上で、取得したい分野で実務を経験していること。
・認定看護師教育機関(課程)を修了していること。(6か月・615時間以上)
これを完了した後、認定試験(筆記試験のみ)に合格することで、認定看護師資格を取得できます。
また、認定看護師は5年毎に更新審査(実績報告)があります。
実務経験は兎も角、学校で授業を受けること(昼間)がネックになることが多いようです。
■ 認定看護師の特定分野とは?
特定分野は固定されている訳ではなく、必要と認可されれば増えていっています。
・救急看護
・皮膚、排泄ケア
・集中ケア
・緩和ケア
・がん化学療法看護
・がん性疼痛看護
・訪問看護
・感染管理
・糖尿病看護
・不妊症看護
・新生児集中ケア
・透析看護
・手術看護
・乳がん看護
・摂食、嚥下障害看護
・小児救急看護
・認知症看護
・脳卒中リハビリテーション看護
・がん放射線療法看護
・慢性呼吸器疾患看護
・慢性心不全看護
■ 認定看護師のメリット
取得するのが大変な認定看護師。
ただ、認定看護師になるとメリットがあります。
・夜勤が減る、もしくは夜勤が無い。
認定看護師の業務に「実践、指導、相談」があり、それを行えるのが昼間の勤務中であることが
殆どであるため、夜勤の減少や免除を設定している医療機関があります。
ただ、全ての病院では無いので、病院ごとの方針確認は必要です。
・収入の増加
認定看護師はその分野でのプロフェッショナルということもあり、医療機関によっては
収入の増加が行われているようです。
また、プロであるということで他部署等にもヘルプで入ったりすることがあり、
医療機関内での発言力が増え、昇進に繋がることもあるようです。